国債の売買において、頻繁に使われる単位があります。それが、もう、し、こつです。日常で生活していても使うことがないので、いちもうにしづよと言われたらまるで呪文のように聞こえてしまうでしょう。ここでは、この日本国債のプライシングに使われる単位の説明をします。 野球で、あの打者は3割6分2厘だ。と聞いたことはあるでしょう。 ちなみに3割6分2厘というのは 3割6分2厘 = 36.2%(0.362) を表しています。 国債のプライシングには、価格ではなく利回りを使うので、野球の打率と同じように%表示で現在の値段を表します。国債の利回りには、割、分、厘よりも更に細かい、もう(毛) し(糸) こつ(忽) というような普段の生活では使わない単位を使ってプライシングをします。 例えば、国債のプライシングで、債券営業が10年367回の … [Read more...] about 日本国債プライシングの単位について(もう、し、こつ、づよ、あま?)
債券
東京プロボンド市場とは何か?
東京プロボンド市場 東京プロボンド市場とは、東京証券所が運営し、主にプロの投資家向けの債券市場です。2011年5月に創設されました。 以前は、サムライ債(円建て外債)の発行には、日本語で開示しないといけなかったり弁護士費用がかかるなど、発行体にコストがかかっていましたが、東京プロボンド市場では英語のみの開示、また国際会計基準及び米国会計基準を採用していることから様々な通貨での発行にも対応しており、発行体としては以前と比較しても格段に起債しやすくなりました。 発行体のメリットとしては、手続きや事務負担が軽減したことから、より柔軟に債券の発行が行えるようになりました。 国内の投資家にとってのメリットは、投資ユニバースが拡大したことで、より多様な社債の投資を可能になったことです。 2018年1月には、ESG債券の市場発展を目指す … [Read more...] about 東京プロボンド市場とは何か?
劣後債とは何か?わかりやすく説明する。
劣後債とは? 劣後債は、英語でSubordinated … [Read more...] about 劣後債とは何か?わかりやすく説明する。
わかりやすく説明する。AT1債とは?
そもそもAT1債とは? 金融業界にいれば、AT1債という債券について聞いたことがあるかもしれません。もしくは、ニュースで経営危機に陥るドイツ銀行がAT1債を償還しませんといった報道で聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。 ここでは、AT1債とはどういった債券なのか極力易しい言葉で誰にでもわかるように説明していきたいと思います。 AT1(Additional Tier … [Read more...] about わかりやすく説明する。AT1債とは?
デュレーションについて
デュレーションとは? デュレーションは、債券価格の感応度を算出するために使われます。同じ単位(年)を使うため、デュレーションと最終利回りは混同されがちです。しかしながら、債券の最終利回りというのは額面が返ってくるまでの線形で表せる(直線的)期間で、金利によっては変化を受けません。一方、デュレーションというのは、最終利回りによって変化する、いわば非線形的な期間なのです。 … [Read more...] about デュレーションについて